FastFinga 3

iPhoneの手書きアプリはいくつかあり、SpeedTextやTouchwritter、neu.NotesそしてFastFingaが人気が高いようですが、今回FastFingaが新たなバージョンとして公開されました。既存の旧バージョンを持っている方は、そのアプリをアップデートすることにより、FastFinga 3を無料で手に入れることができます。旧バージョンのものはそのまま使えます。アップデート後に出るメッセージから3をダウンロードできるのですが、ヘルプからでもアップグレードへリンクできるようになっています。旧バージョンを持っていない方は、通常の製品として購入ができるようになっています。ただ現在、旧が170円、3が250円となっているので、無料グレードアップ版と製品版が同じものであれば、旧を買ってグレードアップした方が得になります。
このFastFinga 3は以前のFastFingaとずいぶん内容が変わったのですが、一気に変わってしまうと既存のユーザーさんからブーイングが出る場合があるため、旧バージョンをそのまま残しつつ、新たなバージョンを無料で手に入れる仕組みにしているようですね。これなら、3が気に入った方はこれを使い、旧が好きな人はそのまま使い続けることができます。
また、SpeedTextやTouchwritterなど他の手書きアプリはiPad版も出ているものの、iPhone版とは別バージョンとして出ているため新たに買う必要がありますが、FastFingaは旧も3もユニバーサル。親切ですね。ここの開発元のアプリにCCalもありますが、出始めの頃の無料バージョンはそのまま残し、有料バージョンを別で公開することで、既存のユーザーさんに迷惑をかけないようにしていました。そしてCCalもユニバーサルアプリとなっています。今回のFastFingaも似たような形式をとっており、すごくユーザー思いです。


FastFinga 3は、手書きと画像添付、絵文字入力ができるだけでなく、ピンチで拡大縮小が可能なスケッチパッドモードの手書きと、テキスト入力、ボイスレコーダー、アラーム機能なども備わっています。
 
スケッチパッドモードは、かなりの倍率で拡大縮小ができるため、広いエリアを使って文字や図を描くことができます。罫線は方眼も選べるので、図を描くのに便利だし、拡大率も把握しやすくなります。一旦書いたものの範囲を指定して、別の場所へ移動することも可能です。ただ、ペンの太さが3種類のみなので、ちょっと物足りない感じです。
 
色は手書きメモのモードと同様に、その色をダブルタップすることで、3原色のスライダーの調整により、自由に色を設定できます。これは背景色も変更可能です。
 
また、ボイスレコーダーは、iPhone標準のものと同様に、録音しながら別アプリを使うことも可能で、iPhoneサスペンドしても録音を続けてくれます。音質は2段階に切り替え可能。しかし、録音したものを再生するとかなり音が小さいです。ここはアップデートで直して欲しいところ。
※追記:何度か試したところ正常な音量になりました。何が原因だったのかはわかりませんでした。
 
通常の手書きモードでは、旧バージョンと同様に、操作ボタンのカスタマイズが可能です。しかし、背景は色の変更のみで、旧バージョンのような手帳風など、凝った背景はないようです。
設定を変えない状態で手書きをすると、表示される文字がかなり小さいため、設定で筆記エリアの調整をする必要があります。エリアにある上下のラインを狭めて、ラインからはみ出る程度の大きさで書くようにしておくと、テキストと同等の大きさで手書きができました。
テキストは、数字や記号、絵文字を入力しやすくするために、専用のボタンが付いています。iPhoneの狭い画面に操作ボタンをたくさん置くと表示が辛くなるため、ボタンをタップしたときだけ操作ボタンがポップアップされる仕組み。考えてあります。多用するなら、そのまま表示し続けるようにもできます。
メモは最初の行が自動でタイトルになるのが便利で、メモの一覧表示はタイトルのみの表示と、サムネイル表示に切り替えられ、サムネイルはピンチでサイズの変更ができます。フォルダに分類したり、メモがテキストなら検索もできるため、量が増えても管理しやすくなっています。外部連携はDropboxと同期したり、EvernoteTwitterへ転送したりなど、十分な仕様になっていました。画像だけをエクスポートすることも可能です。
 
書くときの手書きのペンの太さが表示されたものより太いため、見た目書きづらいのと、スケッチパッドのメモ上のサムネイル表示が、画像のように大きくできない点、そしてボイスレコーダーの音量が小さいなどに不満はありますが、※追記:音量の件は上記にて訂正
かなり多機能になったおかげで、今まで以上に活用できそうです。特にiPadは画面が大きいためスケッチパッドの使い勝手はいいようです。
 
手書きの反応はいいのですが、UPADに比べると滑らかさは若干劣るようです。しかし、さほど気になるレベルでもありませんでした。使う楽しさを思うと、旧FastFingaのような凝った背景が使えるといいかもです。