ナショナル

長年使っていた電子レンジからゴーっと異音がするようになってしまったので新しいものに買い換えたのですが、買った電子レンジのメーカーはPanasonic。もう、ナショナルではないのですね。Panasonicの名前が入っていると、食材を入れたら待っている間に内蔵スピーカーから音楽が流れてきそうな気がするし、温め終わるとトレイからウィーンと食品が出てきそうな気もして違和感大です。他のメーカーに例えるなら、SONYの冷蔵庫とか、KENWOODの洗濯機とか、そんな感じの違和感でしょうか。
やはり家電品はナショナルの方がいいですよね。あかる〜い、ナショナ〜ル♪のCMは今も頭から離れません。私が生まれた60年代はテレビ・冷蔵庫・洗濯機の三種の神器が各家庭に浸透しだした頃で、テレビは白黒でブラウン管の前に青色のフィルターを付けてあったものから、家具調のでかいカラーテレビに変わり、洗濯機は脱水がローラーを回して絞るものから2層式タイプに変わり、錆で塗装が浮き出した冷蔵庫には三ツ矢サイダーが入っていた、あの時の記憶がよみがえります。今のようにモノがあふれている時代ではなかったので、修理することも多かったですね。町の電気屋さんに来てもらって、自宅で修理なんてこともしてもらいました。ドライバーやテスターなどを出して分解修理する電気屋さんを見て、「このおじさん、すげえや!」と、まだ幼かった自分は感動してました。今は町の電気屋さんすらなくなってしまいました。店は今も残っているのですが、ガラス越しの店内は物置小屋化しています。小学生の頃はラジカセが欲しくてその電気屋さんに見に行ってました。ラジカセにテレビも付いたラテカセの見聞録なんてのも出て、あれはすごく欲しかった。それから短波放送を聴くようになり、BCLにハマりました。BCLネタはまた別で書こうかと。
あの当時の方が物を大切にするし、電化製品は気軽に買えるような値段でもなかっただけに、買ったときの喜びもひとしおでした。便利になった今の時代のほうがいいように思えますが、昔のほうが幸せを感じられましたよね。
ケータイなんかはもったいないくらい次々と新製品が出ますが、進化はするものの製品が多すぎて商品価値は下がるし、買う側も商品を買うことの喜びは下がるし、新機種が出ることですでに持っている端末の愛着度も下がってしまい、作る側も買う側も共に不幸になるような気がします。ケータイなんて、新機種の発表は1年か2年に1度にして、それまでの期間はメーカーは開発に専念してもらったほうがいいかもしれません。買った側もまだまだ使えるのに、新製品が出たから買い替えってのももったいないですよね。旦那や嫁さんならその方がいいかもしれませんが。。。