デブについて考える第2回 酒を飲むと太るのか?

私はお酒(ビール)が大好きですが、そんなに強くはなく、すぐに顔は赤くなります。うちのオヤジはさらにひどく、体質的にアルコールを受け付けません。逆に、今は亡きお袋は、水を飲むかのように平気だったのですが、オヤジがこんなんだから、家で飲むことはほとんどありませんでした。
この、お酒に強い人と弱い人の違いは、アルコールを分解する酵素が多いか少ないかで決定されます。強い人は、アルコールは肝臓でアセトアルデヒドという毒性の強い物質に一旦変換され、すぐに水と炭酸ガスに分解されますが、弱い人は分解が遅いため、アセトアルデヒドが血液に残り、それが全身に回って、顔が赤くなったり脈が上がったりします。しかし、最終的にアルコールは分解されます。
他の食品であれば、過剰に摂取すれば脂肪として体内に蓄積されますが、アルコールに関しては、肝臓で分解され、分解できなかったものは、呼気、汗、尿として体外へ出てしまいます。つまり、アルコールはカロリー源として体内に残りません。太らないのです。
350mlの缶ビール。これにはおよそ138kcalのエネルギーありますが、アルコール分のカロリーを差し引くと残りは50kcal。清酒の場合、1合は約200kcalで、アルコール分を引くと同じく約50kcal。この50kcalとは食パン3分の1程度。栄養源としてビールや清酒を摂取したとしても、この程度のカロリーしか得られないのです。よく、健康関連の冊子にご飯とビールのカロリーを対比して紹介してありますが、アルコール分のカロリーが引いていないから単純に比較しても意味がないのですね。だから、お酒を飲んで太るというのは、つまみのほうがはるかに問題ということなのです。
では、どのようなつまみを食べればよいのか。昨日お話したグリセミック指数が低く、カロリーも低いものを食べれば、過剰なカロリー摂取を防ぎ血糖値の上昇も防ぎ、体脂肪をつきにくくすることができます。おすすめのつまみは、海草サラダやわかめときゅうりの酢の物、コンニャクのきんぴらやピリ辛煮、根菜の煮物、ほうれん草のおひたしなど。もろきゅうなんかもいいですし、これと同じように、ピーマンを切って、生のまま味噌を付けながら食べるのもおいしいです。また、枝豆を食べるときはさやごと出すのではなく、中の豆をあらかじめ取り出しておき、手ではなく箸で食べることで、時間当たりの食事量を減らすことができます。ちなみ私は現在断酒中で、酒とかつまみとかはどうでもいいような話です。
次回は、「デブについて考える第3回 有酸素運動ってどうよ?」です。お楽しみにw