1Q84

バカ売れしているこの大作を読み終えたのですが、やはり自分に小説とかドラマなどは向いていないんだと実感。内容はおもしろかったのでドンドン読み進められたのですが、読んだ労力と費やした時間、そして得られた感動や心に残ったものを比べると、あまりにも後者が少なすぎました。そして、終わり方がハッキリしないままフェードアウトしてしまった感じで、歯磨きをしないまま寝てしまったような、そんな違和感がありましたw
多くの映画やドラマを見たり、年齢が上がって考え方がすれてきたりすると、自分の感性が鈍感になってくるし、小説だと文字から情景を想像する能力が弱いと、伝わる量も変わってくるので、余計に個人差が出てしまいますね。私の場合は、何でもクールに見ようとしてしまい、感受性が相当鈍くなっているようです。
それと、この小説は他の小説と比べて際立ってすごい内容というわけでもないのに、なぜこんなに売れたのかも不思議。このあたりは、村上氏のネームバリューだけでなく、一切詳細を明らかにせずに突然出版をし、各所でこの本を持ち上げてもらった出版社の営業能力の賜物なのかもしれませんね。
ちなみにこの本は、買わずに図書館で借りたのですが、私のあとに待っている予約待ちの方は、なんと150人以上。。。