Ghostwriter Notes

iPadは変換辞書がおバカなので、テキスト入力は億劫になってしまうのですが、静電式パネルなので手書きは快適。感圧式パネルのように先の細いスタイラスは使えませんが、その分指での筆記でも使いやすいようなアプリがいくつかあります。新たな手書きアプリにGhostwriter Notesというものが公開されていたので買ってみました。買った価格は350円。
"Ghostwriter Notes(App Store)"
テキスト入力や画像の挿入などはできず、手書きのみのアプリです。1冊のノートに複数のページが作れて、ノートは何冊でも作れるようです。手書き入力のときは、入力部分を拡大するTrack Padと名付けられたツールを使うことができ、細かい文字も書きやすく作られていました。

筆記のラインは筆記速度によりラインに強弱が付くようになっており、筆や万年筆で書く留めや払いような、線の太い部分と細い部分の再現もできるようになっていました。無料の手書きアプリにiDraftというものがありますが、あれに似たラインになります。Track Padは下のスライダーにより拡大率も変更できて、右端のピンクの部分をタップすると、次の筆記場所へ右にスライドしてくれます。下のreturnボタンで改行できますが、ノートの右端まで行けば、ピンクの部分をタップすることで改行してくれました。
ペンの色は4色、蛍光マーカーが3色、消しゴムとあり、ペンは万年筆と鉛筆のアイコンがありますが、万年筆はTrack Padでの筆記用で、鉛筆はPadを使わず画面に直接書く場合のツールとなっていました。背景の変更もでき、罫線や方眼だけでなく、カメラロールからの画像も使うことができました。書いたノートは画像としてメールやカメラロールへ保存できます。
なかなか使いやすいアプリなんですが、欠点もいくつかあり、
・画面の拡大ができない
ピンチによる拡大縮小はできないため、直接筆記をする場合に、細かな文字や図は書きづらいです。
・ペンの太さが変更できない
蛍光色のマーカーはありますが、線の太さは1種類のみです。
・日本語の文字化け。
ノートやページにタイトルが付けられるのですが、ノートのタイトルは日本語が文字化けしてしまいます。
・筆記のレスポンスが遅い
Track Padでの筆記は、書いてからラインが表示されるまで時間差が生じます。気にせずにどんどん書けば問題はないのですが、かなり違和感はあります。ノートに直接手書きする場合は問題はないです。
・筆記のみ
その目的のアプリなので筆記のみでもいいのですが、書いて消すだけの紙のノートと同じ仕様。せっかくのデジタルなんだから、コピペができたり、画像が挿入できたり、直線や四角、丸などの図形がフリーハンドで書けたりといった、プラスアルファの機能が欲しいところです。


手書きアプリはいろいろ試してみましたが、大半のものは筆記のレスポンスが悪いのですね。iPhoneではそんなことはないのですが、iPadで快適に書けるアプリは限定されます。FastFinga、Note Taker HD、neu.Notes、Notes Plus、Notify、smartNote、iDraft、Adobe Ideasあたりは実用的かと思うのですが、どれも一長一短があるので用途によって使い分ける必要があるようです。
私の場合は、紙のノートのように使うのならFast FingaかNote Taker HD、ホワイトボードのような用途ならneu.NotesかiDraftでしょうか。Note Taker HDとneu.Notesの筆記ラインがこのGhostwriterのタイプなら、この2つのアプリで満足なんですよね。別に紙でいいじゃんと言われれば、それまでなんですが。