ATOK Pad

早速導入してみました。機能豊富なのですが、


■連絡先の単語が変換候補に出ない
訂正:コメントで教えていただいたのですが、設定のユーザー辞書の青い矢印をタップすると、そこから連絡先の取り込みができるそうです。人名もすべて取り込まれてしまいますが、簡単に辞書登録することができました。
iOSの仕様でもある連絡先が変換辞書に使える点、これがATOKでは反映されません。連絡先はネットで同期できるので、iPhoneiPadの双方で辞書が使える利点があったのですが、ATOKでは新たに辞書登録をする必要が出てきます。登録は面倒なんですが、ATOKの辞書登録画面の検索機能はATOKが使えないため、ここで過去の変換候補を出してコピーし、それをATOKの辞書に登録する形で作業できました。


■慣れが必要
デフォルトのキーボードと似ているのですが、場所が違っていたり、新たな機能のボタンもあるので、ある程度使い慣れないと難儀します。


■シフトキーはロックされる
QWERTYキーボードで、大文字の場合は↑のキーをタップしてから入力ですが、ATOKではダブルタップと同じシフトロックの状態になり、再び小文字にするには再度↑をタップしないといけません。


■連続入力
フリック入力で「はは」とか「やや」とか同じ文字を連続して打つときは、一度このかなを打った後、左上の→をタップで再度入力でしたが、ATOKでは→が右下のほうに変わっています。慣れないとよく間違えます。ちなみに、かなを打って次に同じかなキーをタップしながらフリックし、指を離さず再びそのキーに戻るといった入力をしているなら問題はありません。


■デリートキー
テンキー右上のデリートキーで、入力した文字が消えたのですが、ATOKではこのキーをフリックすることで新たな役割が設けられています。左にフリックすると文字でなく文章ごと消えてしまいます。タップしたものの、うっかり左へ指がずれてしまえば、消す必要のないものまでザックリ消えてガックリします。


■キーボードの順序が違う
キーボードは、テンキー→QWERTYの英語→日本語の順でしたが、ATOKではテンキー→日本語→英語の順です。これは、iPhoneの言語を英語にしたときと同じ出方です。
記号キーの切り替えボタンも左から右に変わっており、別の種類の記号を出す場合は、↑のシフトキーをタップして切り替えるようです。


■テンキーに英語がない
テンキーは、かな→数字→英語でしたが、この英語がなくなっています。笑いの意味のwをここから打っていた私としては違和感大。
訂正:設定によりオンオフが可能。数字切り替えキーではなく、キーボード切り替えキーから変更できました。


■スクロールがスムーズでない
このアプリ内で長文を入力してスクロールする場合、動きが少しギクシャクします。デフォルトのメモ帳のようななめらかなスクロールができません。


■変換の位置の変更
文章を入力して変換すると、意図しない場所で区切られて変換してしまうことがありますが、その変更は区切りたいところをタップしてから再変換でした。しかし、ATOKではこの機能が使えません。
追記:変換位置の変更はできますが方法が違うようです。マニュアル参照してください。


■タップの反応が機敏
これはこれでいいのですが、フリックの動きが甘い場合も敏感に反応するため、ミスが出やすいような気がします。


■元に戻すが使えない
iPhoneのシェイクにより、入力を元に戻せる機能がありますが、このアプリでは使えません。シェイクはEvernoteへ送るなどの連携機能に割り当てられています。


■使い分けが面倒
この辞書が使えるのはATOKのアプリ内だけで、EvernoteTwitter、メールやコピペによる連携機能はありますが、結局は二度手間。別のアプリを使っているときに、わざわざ入力のためにこのアプリを立ち上げるのは面倒です。また、標準の入力を使ったところで、ATOKに辞書登録した単語は使えず、これも併用が面倒です。


というわけで、欠点ばかり挙げたのですが、まだ使って間がないので、上に書いた内容が間違っているかもしれません。
変換能力や便利な機能などの点はもちろん優秀で、デフォルトの入力よりもはるかに優れています。しかし、iPhoneのテキスト入力はiOS 4になってから各段によくなっただけに、これなら別にデフォでもいいじゃんというのが私の率直な感想。それよりも、入力にストレスがたまりまくりのiPad。これに使えるATOKが出たなら、迷うことなく買うしかないと思います。ほんとムカつきますよ、iPadは。


■追記 なんと、BTキーボードが使えました。エレコムのTK-FBP013で確認済み。