リツイート寄付

被災者に協力したい気持ちはあっても、今の時点で勝手なことをすると迷惑となるため、募金や献血程度しかできないのですが、その募金を利用した詐欺がすでに発生しているそうです。ムカつきますね。寄付をどの団体に行うかも色んな噂が出ているようで、私はYahoo基金を利用しましたが、日本赤十字社なら間違いないそうです。
日本赤十字社 東北関東大震災義援金受付
また寄付に関しては、Twitterでのリツイートの数を金額に換算して寄付を行おうとしている方が結構見えて、リツイートを募っているようです。「私はこのツイートがリツイートされた分の金額を寄付しますので、協力お願いします」といった内容。リツイートすることで、この方が多くの金額を寄付できるのなら、協力したいような気にもなってしまいますが、見方を変えれば、善意ある寄付をゲーム感覚で楽しんでいるようにも見えたり、寄付をする僕を見て欲しいといったアピールにも見えたりしてしまいます。
「スラックティビズム」という言葉があるそうです。「怠け者(slacker)」と「社会運動(activism)」とを掛け合わせた合成語なんだそうで、ウィキペディアに載っていることを教えていただきました。この「例」の説明の中に、まさにこのリツイート寄付の行為が入っています。
実際にお金を寄付するのだから悪いことではありませんが、自分ができる限りの金額を素直に寄付すればいいだけなのに、やり方が悪いおかげで印象を悪く思われてしまうのはもったいない話です。寄付や協力をすることで、助けた人が喜んでもらえばそれで幸せですが、その慈善行為を他の人に拍手してもらえれば、俄然やる気が出るのも事実。ただその拍手は、知らないうちに鳴らされるべきもので、自分から求めるものではありません。自分を振り返ってみても、似たような気持ちでいることが結構多いだけに、気を付けないといけないなあと思った次第です。