ランニングシューズ

ランニングに使っているシューズは、アディダスの安価なジョギングシューズとアシックスのエクスカリバー(今年から廃番みたい)を使っているのですが、アディダスがくたびれてきたので新たなシューズを買うことにしました。近くのショップへ行ったのですが、展示している種類は限られ、自分のサイズ(26)は売れるのか欠品が多く、欲しいシューズに出逢えません。買うのなら、足型がフィットしやすく多くのランナーに支持されているアシックスのターサーが候補なのですが、岩本氏が”こちらのブログで”絶賛していたアディダスadizeroのTakumi Renも気になる逸品でした。しかし最寄りのショップには置いていないので、ネットで注文することにしました。Amazonの衣類や靴などの商品は、Amazonが在庫している商品に限り、サイズ合わせの返品は自由で、返品の際の送料も無料。adizeroのTakumiRenとJapan2が在庫していたので取り寄せました。黄色がRen、オレンジがJapan2です。

重量を測ったところ、サイズ26での片側が、Japan2=220g、Ren=195g、エクスカリバー=220g。片方でわずか25gの差ですが、1歩で25gなら1万歩だと250kg。距離が長ければ長いほど、重量差による足の疲労度は大きくなるため、練習で使う分にはいいですが、レースでも使うのであれば軽いほうが有利です。

底のパターンは、左のRenは大半がイボイボに対し、Japan2はゴム部分が多いです。すり減る消耗を思うと、Japan2の方が長持ちしそうですね。それにゴムが平坦なら、シューグーで補修が可能です。

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ソールの硬さはJapan2は硬くて厚く、Renは柔らかくて薄め。実際に履くと、Renのかかと部分の薄さが感じられます。かかとが薄いシューズは、フォアフット走法をしやすく、速度に乗って軽快に走れますが、脚力が弱くかかと着地をしてしまうレベルであれば、逆に走りづらいです。

シューズ内は、Japan2はNIKEのセンサーが取り付けられるようになっていました。しかし、今は歩数でなくGPSで計測するのが一般的なので、この機能はいずれ消え去りそうですね。インソールは穴があるかないかの違いはありますが、厚みや形状は同じでした。

側面の小指部分は、Japan2は補強があるのに対し、Renはメッシュのみ。Renのソールの柔らかさとアッパーの柔らかさ、そしてこの補強なしのため、足がよれるような感じがありました。

かかとのフィット感はRenが抜群にいいです。靴紐を緩めてもかかとが浮かないほどのレベル。かかとがフィットするシューズは少なく、靴紐をしっかり締めるしか方法がなかったのですが、Renはその必要はまったくなしでした。

Renの名は、練習の練から来ているため、練習用シューズという使い分けになっていて、上位モデルのSen(戦)やJapan2がレース用となっているのですが、
シューズ別プロダクトチャート(PDF)
これだけ軽くて足にフィットするのなら、レースにも十分使えそうなレベルです。Japan2もいいのですが、かかとのフィット感が決定打となり、Renを買うことにしました。

早速試走してみたのですが、アシックスは、ソール、アッパー、ヒールにそれぞれ個性があり、うまく共存しているような感じだとすると、Renはパーツに一体感があるようなタイプ。全体に柔らかいため、悪く言えば足にゴムを巻きつけたような感じでしょうか。しかし、ソールの吸収力と反発力のバランスがいいため、膝の弾みが軽快で、リズム良く走れます。また、靴そのものの癖が少ない分、自分の走り方が素直に現れます。アバウトな走法でもタイムが出せたアシックスに対し、ごまかしが効かないのがRen。このシューズで、ロスのない着地と、前進のための無駄のない蹴り出しを意識してしっかり走り込めば、実力がなくてもそこそこ走れてしまう完成形のアシックスで練習するよりも、かなり上達しそうな気がします。靴が走っているようにしか見えない、ド派手な色なのが難点ですが、ボロボロになるまで使いこなそうと思います。


 [アディダス] adidas adizero Takumi Ren


 [アディダス] adidas adizero Japan 2