依存症

トラックバックをいただいた"m1000mileさんのブログ"で知った"Smorking Manager Lite(App Strore)"というアプリ、おもしろそうですね。

タバコを吸った本数を記録することで、消費した金額などが換算できるようです。ただ、これで禁煙できるかどうかは微妙。
ちなみに私は禁煙成功者です。タバコはストレス発散のために吸っていたのですが、そこらじゅうの設備が禁煙になってきて、吸いたくても吸えないことの方がストレスとなってしまい、それならやめちまえと思い禁煙しました。人からは「よく辞めれたね?」と言われますが、辞めることができた理由は、会社で禁煙を公言してしまったことです。もし我慢できずに吸い出してしまったら「○○さんは、口だけか。。。」「思ったほど根性ないのね」なんて思われるのが悔しくて。家でこっそり吸っていても良かったのですが、それこそ根性なしだし、ずるい自分に情けなくなってしまいます。だから、辞められたのは自分のささやかなプライドのおかげだったのかもしれません。


そもそも、タバコにしてもお酒にしても、初めて吸ったり飲んだりしたときは、「あー、うまー!」と思う人なんてほとんど皆無で、タバコなら、最初は肺に入れるのもなかなかできなかったり、ちょっと酒を飲んだだけで気持ち悪くなってダウンだったはず。もともと体が必要としていないものなのです。それを、酒とタバコが大人の仲間入りだと思って、無理に体を慣れさせたのが実際のところですよね。そしてタバコは依存症になってしまった。
タバコを吸うとホッとするし、食後の一服やコーヒーと共に吸うなんてのはとてもおいしく感じますが、タバコを吸わないと、口寂しくなったり、イライラしたり、間が持たなくなったりしてしまいます。それは依存症だからであって、吸わない人はそんなことないのですよね。私が煙い目でタバコを吸っているときに、隣でタバコを吸わない人が、にこやかな表情でリラックスして休憩していたのを思い出します。


タバコを吸う人は、安らぎを感じさせる物質のドーパミンが、ニコチンなどの薬物のおかげで出にくくなっているそうで、吸う→ドーパミンが減る→吸う、というサイクルの繰り返しを行うと耐性が付いてしまい、ますますドーパミンが出にくくなり、依存症になってしまうのだそうです。
タバコや酒、覚せい剤などの薬物だけでなく、ギャンブルやゲームなどで依存症になってしまうのも、この脳にあるドーパミン神経の影響だそうです。
依存症になってしまえば、依存症でない人と比べてドーパミンが出にくくなっているので、普段が人並み以上に落ち着かなかったり、物足りなさを感じたりします。
これは、物欲やチャット(今ではTwitterか)でも依存症となれば同じで、買い物をしていないときとか、チャットをしていないときは、「つまんなーい」と感じてしまうわけです。そんな気持ちは依存症の人だけで、そうでない人は、幸せな日々が流れているのですね。結局依存症は、鈍感になったドーパミンを捻出するために、依存物質を取り入れる必要が出てしまい、どんどん深みにハマり、抜け出すのも大変となってしまうそうです。人一倍のご褒美がないと、ドーパミンが出ないわけですね。
依存行動とは、「脳からドーパミンを搾り取り、神経の感受性を低下させることで、日常生活におけるあらゆる場面の幸せを感じにくくする作用を持つ」のだそうです。


脳が簡単にハマってしまうのはなぜか?
なぜ抜け出せないのか?
ハマった脳をリセットする方法は?
といった内容が、こちらの本に書かれていました。
二重洗脳―依存症の謎を解く
別に依存じゃない方でも、読んでおくとためになる本でした。


ちなみに私は、禁煙もさることながら、禁酒もしているんですね。中学生時代から吸っていたwタバコをやめられるわけがない。毎日500mlの缶ビールを2〜3本と、寝る前に焼酎を少し飲んでいた自分が禁酒なんてできっこない。と思っていたのですが、見事自己制御に成功。自信がつきました。
おかげで、有酸素運動もできるようになったし、飯はうまいし、夜はだらだら過ごさなくなったし、朝は快適で体調も良好、医者要らずです。さらにはお金も浮きました。いいことだらけです。夜に出歩くことも可能になりました。田舎は車がないと移動できないので。
仮に将来、大病を患ったとしても、健康に気を使っていたのだから、すんなり諦めもつくだろうし、自己治癒力のパワーを発揮できることかと思ってます。
「体が元手で、お金が元手ではない。老後資金より、老後体力を考えろということです。」養老孟司著 養老訓より
ビンボーな私に、勇気と希望を与えてくれる言葉でしたw