最近読んだ本

汚れた腸が病気をつくる―腸をクリーンにする究極的方法
お袋を大腸がんで亡くしてしまっているだけに、がんや腸に関しては関心があるのでこの本を読んだのですが、これ、写真があるのですね。排泄物の。それもカラー写真で。。。
ただ、一般的なモノではなく、かなりの重症者の排泄物なので、なんだかまったく別のモノを見ているような感じで、そんなに苦にはなりませんでした。排泄物だけでなく便秘などで腸の状態がヤバいと皮膚にも異常が現れるようで、その状態も写真で紹介されていました。
本文は腸の病気や便秘などの症状の紹介、その予防策に関して書かれていますが、対策に関してはどうしても一般的なものになってしまうようです。意外だったのは、内臓が異常な場合、目の黒い部分の虹彩に異常な模様が入るそうです。その位置でどの内臓が悪いのかがわかるそうで、詳細な絵も書かれていました。
それと、便秘対策の食事に関する点で、種を食べるといいとのこと。種とは、枝豆やナッツといったものではなく、スイカやぶどうの普通は吐き出してしまうほうの種。これも意外でした。


TIME×YEN 時間術 (タイムエン時間術) すべての時間を成果に変える31の鉄則
残された自分の時間をお金に換算して、それを意識して仕事や生活をしようといったことが書かれており、仮に今30歳として、あと50年生きられるとすると、1日24時間中、睡眠や食事時間を除いた14時間を1日の自分の時間と仮定。
14時間×365日×50年=26万時間
この26万時間を26万円と考えると、自分が死ぬまでに使えるお金は26万円。毎日必ず14円払わなくてはいけないということになります。
といった内容から始まり、お金(時間)を浪費せず、効率よく使う方法がいくつも書かれていました。
時間を節約する具体例を読むと、ちょっと神経質になりすぎているような気もしましたが、いつ死ぬかもしれない自分の限られた時間をカウントダウン式に意識すれば、何の得にもならない無駄な時間の過ごし方は控えるようになるかもしれません。


「中国なし」で生活できるか
自分の身の回りのものは何もかもが中国製品で、愛機iPhone 3GSも製造は中国ですが、その中国製というものを具体的に考えてみた本。中国製品の良い面、悪い面を偏りなく客観的に判断して書かれている印象でした。


獄中記
これは過去に読んだのですが、年末に再読。誰もが嫌がる拘置所という場所を、集中できる勉強部屋と認識してしまったのがなんともすごい。そして、獄中内の生活の様子や、読書とノートでの学習の様子、思考の内容が書かれており、すごい、すごいと感心するばかりでした。やはり知的人は、学びのベースとなる読むこと、書くことの量が半端ではなく、苦に思わないどころか、好きで好きでたまらないのでしょうね。わずかでもいいから見習いたいもんです。


二重洗脳―依存症の謎を解く
以前にもこの本をここに書いたことがあるのですが、タバコや酒、博打や薬物など、依存症に関して書かれた本で、なぜ依存症になるのかがとてもわかりやすく書かれていました。
私はタバコも酒もやめているのですが、やめられた理由は単に自分の性格が頑固で強情だったからかと思います。やめようとして挫折する方は、性格の問題が大きいような気がします。それと、酒はまだしもタバコは絶対やめたほうがいいですね。税金で値段は上がるし、吸う場所も限定されるし、副流煙で嫌われるし、口臭も体臭もヤニ臭く、歯も黄色くなってしまいます。もちろん気管支や肺など、体に悪影響があるのは科学的にも証明されています。
ストレス発散に吸うとうのも、それは喫煙者だからストレスがたまるのであって、吸わない人はタバコを吸わなくてもストレスを発散できているのですよね。タバコを吸って常習化することでストレスをたまりやすくしているだけということは、この本にも書かれていました。やめるやめないは個人の自由ですが、やめた本人からすると、やめて良かったと感じているのが素直な感想です。


大事なことはすべて記録しなさい
「○○しなさい」というタイトルは、いい加減もうやめてほしいと思うのですが、表紙の写真のアイテムにそそられたのと、記録することに関心があるので読んでみました。
この著者のアイテムにはiPhoneがないだけに、「ここはiPhoneですればいいのに。」と何度も突っ込みを入れながら読み進めました。記録に関しては目新しいアイデアはなかったのですが、モチベーションが上がるマンガのワンシーンをノートにスクラップして読み返すという方法は、いいアイデアに感じました。私はマンガは読まないので使えない方法ですが、マンガが好きな方ならかなり効果的かもしれません。
あと、モレスキンも出てきましたが、カイエシリーズという安価なものもあるのですね。今度文具店でチェックしてみようと思いました。


「懲役」を知っていますか?―有罪判決がもたらすもの
詐欺の犯罪で服役した著者が、その刑務所内の様子を紹介したものですが、最近では田代まさし氏もこの手の内容の本を出されています。あちらは個人的な日記のような内容で、反省しているのか怪しく感じる部分もありましたが、こちらの本は、刑務所そのものを客観的に見ながら書かれているため、非常にわかりやすいものでした。
最近は高齢化もあって、介護の問題が取りざたされていますが、刑務所内でも介護が必要な方は当然いて、その介護の仕事をしている人も受刑者なんですね。この著者はその介護をする担当箇所にたまたま回されたようで、その状況が詳しく書かれていました。こういった面はなかなか知ることができない部分なだけに、どんどん読み進んでしまいました。この知識を得たところで服役しない限り何の役にも立ちませんが、犯罪者が多く飽和状態の刑務所の中身を知るには、中身の薄いテレビ番組を見て知るよりも、本人が書いた書籍を読んだほうが断然いいようです。