OCRTOOL

iPhoneカメラで文章を撮影してその文字を読み取りテキスト化、さらに外国語の場合は翻訳までやってしまうというこのアプリ。過去のAppStoreのレビューでは認識が悪くて評価が低かったのですが、アップデートして認識率がアップしたとのレビューが書かれていたので早速購入。以前は600円だったみたいですが現在は115円と、機能の割には格安な金額でした。
"OCRTOOL(App Store)"
早速試してみたのですが、何と、縦書き文章は読めないのですね。日本語は書籍でも雑誌でも大半のものは縦書きなので、OCR化する素材がこの仕様でかなり限定されてしまいました。とりあえず英語の雑誌があったので、それを撮影してテスト。
カメラを起動するか、すでに撮影済みの写真から選択ができ、撮影した画像は範囲を指定してトリミングができます。
 
トリミングは指での操作でも扱いやすくなっていました。そして英文など外国語の場合は翻訳ができます。
 
スキャン開始。これが結構時間がかかります。文章の量次第ですが、上記のもので1分40秒ほどでした。3GSの場合です。iPhoneがオートサスペンドしてしまうので、たまにタップして目を覚ます必要がありました。完了すると、認識した文章と翻訳された文章が表示されました。

日本語文章でも試してみました。これは横書きの文庫本の半ページ分を撮影してOCR化させました。
 
画像が鮮明ではなかったのですが、認識率はなかなかのものでした。大きな文字で書かれた文章であれば、ほぼ確実に認識するかもしれません。
スキャンしたものは履歴に残され、画像とテキストを利用できます。また、エクスポートも可能で、撮影した画像はPDF化もできました。メールの場合は撮った画像と読み取ったテキストが送信されました。
 
縦書きが読めない点と、読み取りに時間がかかる点がかなり残念ですが、iPhoneだけでスキャンからOCR、翻訳までできるとはすごいですね。それも115円で。
ただ実用性を思うと、PCと専用スキャナを使ったほうがはるかに快適だし、長文でなくても読み取りまでに時間かかったり修正が必要になるくらいなら、手入力のほうがスムーズかもしれません。
実際にこのOCRTOOLの出番がどの程度あるか疑問だったりしますが、役に立つことを期待しつつ、いろいろと試してみようかと思います。
ちなみにOCRTOOL Pro(現在230円)もあるようですが、何が違うのかはわかりませんでした。