雑誌

iPhoneiPadで読める雑誌にビューンがあり、iPad版は現在セールで230円/月ですが、大きな画面のiPadでは読みやすいものの、雑誌の登録数がかなり少なく、読めるページも限られています。通常はiPad版は月額450円で、年間5400円。読みたい雑誌数冊の限られたページを読むのにこの金額を払うのなら、本屋さんに行ったほうが断然いいような気がするのですが、iPad電子書籍を読む場合、文字だけの書籍より雑誌のほうが向いていますね。文字だけの書籍なら、バックライトがなく目に優しいキンドルのようなタイプがいいかもしれませんが、比較的読む時間が短い雑誌だと液晶による疲れ目は防げるし、iPadは画面が大きくカラーで縦向き表示ができ、指での操作性も優れているので、PCや他の端末よりも優れていると思います。
雑誌はビューン以外ではFujisan.co.jpというサービスがあり、iPhoneiPadで使えるアプリも出ていますが、私は公開当初に導入し、無料の雑誌を数冊ダウンロードして読んだ以降、放置していました。ところが、無料で読める雑誌は増えているのですね。
http://www.fujisan.co.jp/tadayomi
Fujisanは登録されている雑誌が膨大なものの、デジタル化されている雑誌は限られていて、販売価格も紙の雑誌と大差ないのが欠点で、しかも購入はブラウザから行い、読むのはアプリからという方式も面倒なのですが、雑誌が読めるサービスは限られているだけに、Fujisanは重宝しそうです。


電子書籍はずいぶん前からあるものの、種類が少なく価格が高いのが難点ですね。紙やインクなどの資源代、印刷や製本、配送のコスト、取次ぎ店や書店の利益、それらに関わる人件費などがないはずなのに、販売価格は紙と大差がありません。取材や執筆、校正などの制作費は紙もデジタルも同じなので、浮いた経費は出版社が儲けるわけですかね?デジタル化された書籍や雑誌の数が少ないのも不思議で、今の雑誌や書籍はデジタルで作成したものをプリントしているのだから、元々すべてデジタル化されているはず。電子書籍での販売となると、著作権などの問題も絡んでくるのかもしれませんが、デジタル化したことによる下がったコストをお客さんに還元できないようでは、日本の電子書籍の未来は暗そうです。