考えさせられる点

今回の地震はありえないほどの被害となっていますが、Twitterを見ていると、みなさんが有益な情報を流したり、励ますツイートがあったり、献血義援金など、今現在でき得る行動を起こしたりと、非常に有意義なコミュニケーションツールとなっていて、Twitterをしていて良かったと実感しています。ただ、被害をもろに受けてしまった方はTwitterなどできる状況ではないだけに、今のTwitterは、被害をさほど受けなかった人たちが騒いでいるだけという悲しい面があるかもしれません。また、ツイートの中には、韓国からの救助隊は、口蹄疫の危険があるので来るななどといったものがいくつかありました。この人達は人命救助より、食肉の方が大事なのかと呆れてしまいました。人が救われるのであれば、この先当分の間、国産肉がなくてもどうにでもなるし、食べるものはいくらでもあります。こんなツイートをされる方は、多くの被災者の命を犠牲にしてまで、家畜や家畜農家を守るべきと思っているのでしょうか。私には到底この考え方はついていけないので、このツイートを何度もリツイートしていた人は、即刻アンフォローしました。


とりあえず私は、Yahoo!基金の募金がその場で簡単にできたので、少額ながら送金してみました。献血も考えたのですが、情報では被害直後には多くの方が見えるのと、少し期間をずらした方が血液をまんべんなく供給できる話もあったので、先に電話で確認してから行こうと思います。


今回の大震災はまだ起きたばかりですが、テレビを見ていて疑問に感じる点がいくつかありました。
・報道ヘリは救助を求めている人に何もできないのに、その人の上空を執拗に旋回するのはなぜか?
・何度も何度も悲惨な状況の同じビデオを繰り返し流す意図は何か?
・アナウンサー(NHKを除く)は、ヘルメットをかぶっているのに、後ろのスタッフは誰もかぶっていない理由は何か?
・けが人や死者がいるおそれのある崩壊直後の建物付近を、捜索もせずにカメラを回すのは、心ある人として不謹慎に感じないのか?
・”かもしれない”という不確かな情報や識者の意見を流すのはなぜか?視聴者に不安を与えるだけになるのではないか?
など。この中で特に思うのは取材ヘリ。騒音や暴風を撒き散らした挙句、救助かと期待させての素通り。救助を待つ側の立場を思えば、腹が煮え繰り返るほど辛く憎い仕打ちでしょうね。現状を国民に伝えることは重要ですが、もう少し心ある手法を取って欲しいものです。
今のマスメディアは、真実を報道することよりも、視聴率を上げて多くのスポンサーに付いてもらうことが重要となっているだけに、この仕組みを変えない限り、良識ある報道や意義ある番組作りは無理な話なのかもしれません。これは放送局だけでなく、スポンサー側にも責任があるでしょうね。


それとこの震災、損保会社は大丈夫なんでしょうか。ウィキの地震保険の説明には、”関東大震災クラスの地震が発生しても全額支払可能と想定されている”とあるのですが、今回はエリアが広大で、被害家屋が半端ない量です。保険の支払い金額が膨大になっても、政府が負担する仕組みがあるようなので、保険金は問題がないようですが、保険会社は大打撃でしょうね。高額な広告宣伝費をつぎ込んでも平気なほど儲かっていたのだから、全額保障して当然と普段は敵にまわす存在なんですが、今回に限っては対応に追われ、担当者は疲労困憊してしまうのではないかと心配に感じるほどです。


日を追うごとに震災の悲惨な状況が明らかとなり、いつもと変わらぬ平穏な日々が流れている西日本では、まるで地球の裏側で起こったような出来事に思えてしまい、不思議に感じるのが正直な印象です。逃げ場を失い、空腹と寒さに震えながら救助を待っている方や、苦しい思いで亡くなった方を思うと、同じ日本の地で何事も無く平和に生きている自分が申し訳なく感じてしまいます。一刻も早く救助されることを願っています。そして無念に亡くなってしまった方、お悔やみ申し上げます。なぜこんな不幸な亡くなり方をしなければいけないのか、不条理でなりません。そして無事助かり避難されている方の復興に、間接的にでもお手伝いすることが出来ればと思っています。頑張ってください。