原発と利権

夕べは静岡で地震があり、こちらの地方も弱いながらも揺れました。ゆっくり長くめまいのように揺れる動きは、東北大地震と同じ状態だったので焦ったのですが、大事には至らなかったようです。しかし、東北よりも東海地方に地震が起こる確率の方がはるかに高いだけに、この先とても心配です。特に浜岡原発は現在止まっているものの、多額の費用をかけて防潮堤などの津波対策をすれば再稼働するらしいのですが、原子力が事故を起こせば地球規模で被害が出るだけに、稼働させていいものか疑問です。それに地震津波の対策をしても、その高額な費用は最終的には国民が負担するんですよね。電力会社はゼネコンと肩を組みどれほど経費を使っても、その金額を報酬率として電気代に上乗せできる電気事業法に守られているおかげで、電力会社は負担どころか、逆に儲かってしまうのですね。このカラクリはこちらのサイトで非常にわかりやすく解説されています。まずはこの電気事業法を一般常識が通用するまともな法に変えない限り、どう対策しようと国民は損をし続け、電力会社や利権に群がる方々の笑いは止まらないままです。こんな自己中な法を作った政治家や官僚も悪ですが、それを放置し高額の電気代を平気で払い続けたお馬鹿な国民も責任がありますよね。今回、たまたま福島の事故があったから、この問題が取り沙汰されていますが、こういった異常な仕組みは、他にもゴロゴロあるのかもしれません。
未曾有の大惨事となった今回の東北大震災というのは、自分の身近なことだけを考えず、社会のシステムや子孫のこと、生命が宿る地球環境のことを少しでも考えなさいと、地球が大地をグラグラと揺すって、歪んだ人間を脅し、目覚めさようとしているのかもしれません。実際にそんな意図があるわけはないですが、そのように考える方が、すべてにおいてプラスになりそうですよね。
放射能対策や復興支援、今後の発電システムのあり方など、やるべきことはものすごく多いですが、諸悪の根源となっている電気事業法の改善に手を付け、利権に翻弄されている悪の根を摘み取ることも重要のようです。