ランニング

「このクソ暑いのに、ランニングなんてバカじゃね?」と、くわえタバコでつぶやいていたのが数年前。今ではすっかりそのバカになってしまいました。コンスタントにランニングを続けています。
私が健康志向になった理由は色々とあるのですが、直接的なことはタバコを辞めたことと犬を飼ったこと。タバコはその害を書籍などで知れば、吸うこと自体が無謀ということがわかるし、タバコを吸ったきかっけは、十代の頃に大人になりたいという浅はかな考えから、無理をして吸ったのが始まりだっただけに、「いったいタバコって何なの?」「度合いは違うけど、体に悪く依存するのなら、シンナーや覚せい剤と変わりはないじゃん」「タバコでストレス発散というけれど、ストレスがたまるのはタバコが吸えないからで、喫煙自体がストレスを作っているだけでは?」という考えが持てるようになれば、辞めるのは簡単です。
犬は羊を追うために交雑されたボーダーコリーを飼ったため、走ることが生きがいのような犬なので、この犬を番犬や愛玩犬のように飼っていてはかわいそうなんですね。海や河原では開放させたり、散歩はウエストバッグにリードをつなぎ、一緒に走ったりするようにしました。ただ、夏に弱い犬種なので、今の時期のランニングは控えています。


ランニングは、自分のスペックアップと健康維持、ストレス発散が目的で、今のところ大勢で競い合うマラソン大会に出たいとは思わないのですが(今のタイムでは元陸上部のおばちゃんにあっさり抜かれちゃいますw)、走り方や練習方法などの参考のために、マラソンに関する書籍で勉強もしています。最近この本を読んだのですが、とても参考になりました。
非常識マラソンメソッド ヘビースモーカーの元キャバ嬢がたった9ヵ月で3時間13分! (SB新書)
副題の元キャバ嬢さんもすごいのですが、この本に書いてあったことで、自分が参考になった点を挙げてみると、
・かかとで着地しない
・マラソンは食べるスポーツ
・骨盤前傾での自然な足裏着地
・ふくらはぎを使わない
・大きな筋肉に仕事をさせる
・肘の使い方
・ビルドアップ走と峠走
・練習時の最長距離の求め方
など。本の内容すべてが勉強になったのですが、フォームに関しては私には効果的でした。かかとでの着地は下り坂を走るフォームと同じで、ブレーキになってしまうのですね。私のシューズの底を見ても、外側のかかとが激しく減っていました。足裏全体で着地するには、胸を張りあごを引き骨盤を前傾させ、前に降りだした足を突き出さず、やや狭目の歩幅で地面を後ろへ送り出すような感じで走るといいようです。そして、後ろへ流れた足のつま先で地面をひっかくように蹴り上げてしまうと、足の指やふくらはぎが負担になり疲労が増してしまうので、足首を固定する感じで蹴らないようにし、足をテンポよくクルクル回転させるイメージで走ると、疲労が少ないのにタイムがアップしました。
肘は走行中のバランスを取るためのもので、やや横に開いて後ろへ引くようにすると、呼吸が楽で体がブレずに走れました。
練習時の最長距離というのは、月間走行の6分の1の距離がベストだそうで、それよりも長い距離を走ると、疲労や故障などのマイナス面の確率が高くなるそうです。月間走行150kmの方が、30kmを走った直後に疲れきってダウンしてしまった報告がTwitterで流れていたのですが、まさにこの通りだったので納得でした。


また、夏場は気温と湿度が高く、ランニングには向いていないのですが、この本に書いてあった峠走、これはぜひ試そうと思いました。峠は上りで心肺機能を、下りはフォームのチェックと着地の筋力トレーニングをそれぞれできるし、特に心肺機能については標高が高いため負荷がかかり効果的です。また、山は涼しいので暑さとの戦いがない分、無理なく練習ができそうです。空気もいいですしね。


ランニングはお金も時間もかからないし、一人でできるので気を使うこともなければ、好きな時間に好きなだけできます。iPhoneなどのスマートフォンがあれば、音楽を聴きながらランニングアプリで記録を取れるし、緊急時の連絡も使えます。心拍数を計測できる"Instant Heart Rate Free(App Store)"というアプリもあるので、走りながらの計測も可能です。
走行後、シャワーをしてスッキリしたときの快適度や満足度は格別で、その後は前向きな考え方ができ、行動的にもなれます。食事もおいしくなるし、適度な疲れのおかげで安眠もできます。ぜひお試しを。