2011

生活必需品となったiPhoneは今年も大活躍し、あらゆる場面で私を手助けしてくれたり、楽しませてくれたりしました。残念ながらジョブズ氏は今年この世を去ってしまいましたが、Apple社のメンバーがジョブズ氏の意思を引き継ぎ、この先も魔法のような便利なツールを続々と産み出してくれるかと思うと楽しみですね。


そして今年はあまりにも多くの出来事がありました。今年の漢字は「絆」が選択されましたが、今年を音楽で表すならこの曲がベストではないでしょうか。7分ほどの演奏なので、是非最後まで聴いてみてください。
辻井伸行 ラ・カンパネラ(YouTube)
この演奏を初めて聴いたときは、なぜか涙が止めどもなくあふれ、「何泣いてんだよ、俺。いつまで涙流してんだよ、俺」みたいな状態になってしまいました。今年はこの曲のように、あまりにも激しく悲しく、心を貫かれた1年だったのではないでしょうか。この曲のタイトルの「カンパネッラ Campanella」はイタリア語で「鐘」とのこと。曲中にキン、キン、キンと金属を叩くかの高音を奏でるピアノは、地球で生きていくための人間への警鐘を思わせます。そして感極まり鳴り止まぬ盛大な拍手は、この激動の1年を乗り越えて来年につなげることができる、人間のパワーサウンドにも聴こえました。
演奏者の辻井氏はニュースなどでも取り上げられ、一躍有名になりましたが、音符が読めず、鍵盤が見えないないにもかかわらず、この極めて難しい曲を完璧に表現し、人々を感動させています。すごいですよね。どんな苦難でも乗り越えることができるパワーをもらえるような気がしますよね。
この先の自分の人生、どんなことが待ち受けているのかは誰もがわからないのですが、1億年ほど前に地球上に最初の霊長類が現れ、その遺伝子は脈々と進化し、今に受け継がれているのがこの自分。今回の震災は千年に一度と言われていますが、自分の生存は1億年に1度あるかないかのレベル。貴重です。あまり深く考えると哲学になってしまいますが、生物学的な観点から物事を考えると、人間の手に負えない原発を利用したり、物があふれ、ゴミがあふれる今の社会は、地球に生存する生物としてふさわしくないことは誰もがわかることです。
2011年を分岐点に、地球を利用している考えから、地球に住ませてもらっている考えに切り替えるべきですね。浪費をして幸せを得るのではなく、足元に生えている草花や、せっせと歩いている昆虫、四季折々の風景を見るだけでも幸せに感じられるようにする。命ある植物や動物をありがたくおいしく頂き、生きる活力を得ながら、地球人らしくローインパクトに生きる。当たり前のことを、当たり前ではないように意識する。浪費したくても肝心のお金がない私にとって、この考え方は抜群です。急に生活を変化させることは難しいですが、絶えず意識を持つようにすれば、考え方が変わり行動に出ますよね。自分の持ち物を見直すだけでも、反省点や改善点は山のように出てくるのではないでしょうか。”もったいない”でお馴染みのワンガリ・マータイさんも今年亡くなってしまいましたが、まずはこの精神から始めるべきですね。”もったいない”精神を世界中の人が極めれば、多くの問題点は地球のように丸くおさまり解決するのかもしれません。


今年もこのブログをチェックして頂き、ありがとうございました。来年も、iPhoneを中心にしたネタが多くなるかと思いますが、コツコツと更新をしていく予定です。来年もよろしくお願い致します。