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一生モノの勉強法―京大理系人気教授の戦略とノウハウ

一生モノの勉強法―京大理系人気教授の戦略とノウハウ

資格試験を受けるためだけではなく、教養を高めるのを目的にした勉強法の本で、モチベーションアップにはいい本でした。知的で何事にも興味を持つ著者の性格が出ていて、こういったセンスを見習うと優秀になれるのでしょうね。著者の言う勉強の目的は、
1、仕事に関する知識を習得する。
2、幅広い知識を使ってアウトプットしていく。
3、周囲の人を引き付けるため、人間的な魅力を磨く。
という3点。自分が印象に残ったポイントは、
・時間ができれば「オン」にするか「オフ」にするかを決める。
自由な時間ができれば、休憩に使うのか、学びなどに使うのかどちらかを決めるというもの。
・飲み会は2時間以上してはいけない。
長時間飲んでいると思考が鈍り同じ話を繰り返し、「死んだ時間」になる。
・テレビのニュースは長時間見ない。
ニュースは繰り返され、あまり価値のない情報まで見ていることが少なくない。新聞やネットでは、自分の判断でピックアップできるのでよい。
・食卓のテーブルのほうが勉強がはかどる。
これは早速自分でも試してみたのですが、本当にはかどりました。食事をするための部屋なので、他に気を取られないからなんでしょうね。
・15分法
15分間なら誰でも集中ができる。15分ごとにクリアしたような達成感を味わうようにすれば集中力が養える。
・新聞を精読する暇があるのなら、新書1冊読んだほうが良い。
新聞は1紙を10分程度目を通せば十分。コラムや社説は出だしの5行を読んでおもしろいと思ったら読む。そうでないのなら読まない。重要なのは、今日の社説は何を選んだかを知ること。
・PCに百科事典と辞書を入れておく。
・デジカメをメモとして利用する。
・図書館ではまったく自分とは縁遠いテーマの本を手に取ってみる。
・古典を読む。
・いかなるテーマでも、入門書は最低3冊読む。
・半透明のクリアフォルダを大量に使う。
・ノートはA4ルーズリーフを使う。
・締め切り、時間制限を設ける。
など。
著者の性格の良さもあってか、上から目線の文体でなく、非常に読みやすい本でした。


悶々ホルモン

悶々ホルモン

雑誌のライターさんで、雑誌に投稿していたものを単行本化したもので、内容はホルモン食べ歩き日記。とてもおもしろい本です。ちなみに、最初にある「ほるもんのうた」は、


手ぶらで生きる動物の
はらわた旨し秋の空
レバ刺し一皿七十円
家賃は七万八千円
原稿一枚四千円


名前を持たない動物の
はらわた光る名月や
人一人いない野っ原で
食べることだけ考えて
死んだ前世の夢を見る


私を知らない動物の
はらわた探る一人旅
外道という言葉を遺し
あの日別れたあの男
肉を焼くのが上手かった


こんな出だしで始まりますw


なにを食べたらいいの?

なにを食べたらいいの?

ベストセラーになった「食品の裏側」を書いた著者の本。食品に使われる添加物に関しての詳細を書いた本ですが、知れば知るほど怖いですね。
もともとこの著者は、食品添加物を開発をする会社に勤めていたのですが、自分の幼い娘が、自分が開発した食品である肉団子を、お父さんが作ったのなら安心ね。と食べていたのを見てショックを受け、翌日会社に辞表を提出したそうです。今まで散々作っておいて「おい、おい。」って感じですが、その後、こういった著書を出して食品添加物の問題点を訴えている点は素晴らしいです。
今は大半の食品は添加物が入れられていて、消費者はこれを食さずに回避するのはほぼ不可能で、この添加物は体に対してどの程度影響があるのかも疑問です。開発側や検査機関が安全ですと言ったところで、長年人体実験をしたのか?と問えば答えられないわけですよね。つまり、私たちが今現在、人体実験させられているようなものです。それも、お金を払って。
昔にはなかったアレルギーなどの病気や体質の変化など、何が原因かわからない症状が出ているのは確かで、食品添加物の影響なのかどうかもわかりません。そう思うと、「○○が原因かもしれない」というものは、できる限り敬遠したほうが身のためですね。
とりあえず、清涼飲料水やスナック菓子、カップラーメン、化学調味料など、添加物を入れないと作れそうにないようなものは、なるべく控えようかと思いました。