宇宙へ。を観てきました

2日間のみこの映画の鑑賞料金が500円とお値打ちなのもあって、結構多くの人が観に来ているだろうなと予想していたのですが、ガラガラでした。
この映画は過去のビデオを使ったNASAドキュメンタリー映画なので、ネタバレも何もないとは思いますが、とりあえず感想を書きますと・・・




40年以上前の当時の映像がふんだんに使われているのに、デジタル化したものを修正しているのか、結構画質がキレイでした。音の雑音も少なかったです。それにこれらのビデオを今見ようと思うと、YouTubeくらいしかないだけに、余計にキレイに感じました。出ていたビデオは有名な映像が多いのですが、初めて見たものもありました。
アメリカでなくイギリスのBBCが作成しているのもあってか、2度の大きな事故に関する映像は、かなりの時間を割り当てていた気がします。わずかながら、ベトナム戦争の映像も出ていました。また、月面着陸を目指した宇宙開発競争という部分はあまり取り上げることはなく、敵対国のソ連のロケット開発に関しては、一切出てきませんでした。
それとこの映画は、過去の映像をつなぎ合わせているだけなので、知っている情報ばかりなのが残念。どうせなら、乗組員や関係者へインタビューをしたり、当時の乗組員の今を紹介したりすれば良かったのにと思います。
ナレーションは雨上がり決死隊の宮迫さんなんですが、彼の硬く太い声質は意外と聴きやすく、発音に癖もなくすんなり聴けました。ただ、真面目にナレーションをしているものの、その顔を想像すると、どうしても笑いがこみ上げてしまいますw
この映画は、変に色をつけたり強調したりすることなく、ありのままを紹介したものなので、終わり方もあっけなかったのですが、こういった格安料金でドキュメンタリー映画を公開するのはいいですよね。親子連れでも楽しむにもちょうど良さそうです。


私は、宇宙開発って本当に必要なんだろうか?と思っているのですが、映画でもそのことは取り上げられていて、廃墟と化した施設を映して「知らないことは知らないままでいいのではないか?」と言った考えも語られていました。
ただ、この映画を見て改めて思ったことは、多額の費用を投じて宇宙開発をするのは、研究成果に見返りを求めるのではなく、人間とは何か?といった哲学的なことを科学で解き明かそうとするなら、地球でなく原点である宇宙に目を向ける必要があるのではないかと感じたことと、人間の能力と技術の限界値を上げるためには、宇宙開発はコストも危険性も大きいだけに、もっとも効果的なのかもしれないと思いました。
というわけで、500円で観れるのは今日までですので是非。