読書

ルリボシカミキリの青
福岡教授のこの本、良かったですよ。週刊文春に掲載されているコラムを書籍化したもので、1エッセイが2ページ半に納まっていて、それが66回分載っています。
そのため内容が多岐にわたっているのと短文で読みやすいのもあって、一気に読了してしまいました。「なるほど」「へー、そうなんだ」「こういう見方もあるのね」「ちょっとこれはメモしておこう」などとつぶやきながら読み進めることができました。生物学的なことだけでなく、文章の表現も豊かなため、日本語の奥の深さも味わえます。
福岡氏の著書はいくつか読んでいたのですが、分子生物学の研究者というのもあって、内容が専門過ぎて私にはついていけない部分もいくつかあったものの、この本は万人向けに説明が施されているため、非常にわかりやすいものでした。
ちなみにこの本のタイトルのルリボシカミキリ。この翅の色に著者は恋い焦がれてしまったそうですが、確かに何とも言えない独特の青色をしていますね。現物を見たらじっと見つめてしまいそうです。
ルリボシカミキリの画像検索