iPadの欠点

前回は利点を書いたので今回は欠点を。欠点と言っても、PCが必要でアクティベーションしないと使えないとか、ファイルを共有するにはiTinesが必要だったり、アプリはAppleの不可解な審査を通ったものしか使えなかったり、拡張機器がほとんど使えないなどといったことがありますが、それは承知の上で購入しているので、今回は実際に本体を使って気付いた点を書いてみます。
・不安定
アプリが突然落ちることが何度かあります。iPhoneと比較してもiPadのほうが落ちやすいです。これでは、マルチタスク化されるiOS4が導入できるのか不安です。もちろんOSでなくアプリに問題があるのかもしれません。
また外観的にも不安定で、裏側の湾曲のおかげで机に置いてキーを打つときにグラつきます。1枚板の形状も、持って使う場合も置いて使う場合もケースやスタンドを使わないことにはいまいちしっくりきません。液晶が回転する折りたたみ式のタブレットノートPCがありますが、理にかなった形状なんだということを実感しました。
・アプリの種類と価格
今の段階での話ですが、iPhoneキラーアプリとして使っているアプリが、まだiPadに対応していません。例えばAwesomeNote、RainbowNote、i手帳、BB2C、TeamViewer、iPicasso、ウェザーニュース、Pocket Informantなどのカレンダーアプリなど。また、iPhoneで使っていたアプリがiPadに対応すると、改めて購入しなければならないものが多いです。アプリの価格もiPhone用と比べると割高なのが残念です。
iTunesはバックで再生できない
これは意外だったのですが、iPhoneiTunesアプリにあるポッドキャストを聴くとき、聴いている最中にアプリを終了してもバックグラウンドで鳴り続けていますが、iPadは再生できないようです。一旦ダウンロードしてiPodアプリで再生するか、Safariからアクセスして聴くしかバックでは聴けないようです。
YouTubeの音声のみの再生
iPhoneではYouTubeを再生して本体をサスペンドし、ホームボタンをダブルクリックすることで音声のみの再生が可能でしたが、iPadはできませんでした。
・下書きトレイがない
Gmailメールを独自にアカウント設定すればいいのですが、ExchangeでのGmailを利用する場合、なぜか下書きトレイが表示されません。iPhoneではこんなことはないのですが。
・自動ロックは2分から
iPhoneでは1分からオートサスペンドできますが、iPadは最短が2分です。バッテリーの持ちがいいので問題はないのですが、1分の方がさらに持ちが良くなると思うのですよね。
・弱い接続ケーブル
iPhoneのUSBケーブルは保証を使って2回交換してもらいました。それと同じケーブルがiPadにも使われています。このケーブル、被覆のゴムが弱くて使っているうちに切れてしまい、中の配線が見えてしまうんですよね。社外品のケーブルではこんなことにはなりません。このケーブルのクレームはかなり耳にするだけに対策をするものかと思ったのですが、そのままだったのは残念です。
・液晶パネル
光沢パネルのため、写真や動画を見る分にはコントラストがハッキリして非常に綺麗に見れます。しかし、一般的な光沢パネルは光の反射を防ぐために表面を波立たせるなどの処理が施されていますが、iPadはガラスと同じ状態。そのため、光の写り込みがかなり激しいです。自宅のように1つの明かりの部屋なら問題ないのですが、事務所や店舗、そして屋外などの光の多い場所では、見づらくて仕方がないです。それもあって、背景が黒く文字が白のようなカラーテーマのアプリだと、さらに見づらくなってしまいます。私はこれを防ぐために設定のアクセシビリティの部分で、ホームボタンの3クリックを白地に黒に指定しています。iPhoneでもこの設定にしてあって、夜の暗い場所で使う場合の眩しさを防ぐ効果としても使えます。
また以前にも書いたのですが、パネルに付く指の皮脂汚れがひどいです。フィルムを貼れば若干マシにはなると思いますが、使う前に自分の服のお腹の部分でiPadをこすって拭くのがお約束になってしまいましたw
・描写がもたつく
アプリに原因があるのかもしれませんが、TwitterRSSリーダーなどでスクロールをすると、ギクシャクした動きになってしまうものが多いです。また、手書きアプリがいくつか出ていますが、大半のものは指での筆記に対して表示の追従性が悪く、カクカクしたラインとなりスムーズに書くことができません。そんなに描写に負荷がかかるのですかね?ちなみにFastFingaはスムーズに書くことができました。


まだ他にもいろいろ欠点はあるかもしれませんが、今思い浮かぶものはこの程度。CPUが高速になって画像の変換処理などはiPhone 3GSに比べるとかなり速くなったのですが、動作がやや不安定なのは気になるところ。それと、キーボードが大きくなりうちやすくなった分、辞書能力の低さが目立つようになりました。単語ではなく文章単位での変換はうまくいかない場合が多く、文章中の変換範囲が指定できないだけにかなり苦労します。以前iPhone用のATOKが開発中との話がありましたが、どうなってしまったのでしょうね。
とりあえずiPadも順調に売れているようなので、普及すればするほどアプリの開発もiPhone同様に激しくなって、続々と素晴らしいアプリが出てくると思われます。多くのアプリを使い分けながら、ドンドン活用しようと思います。