クラウドの活用

私のクラウドサービスの利用法について書いてみます。


■音楽
通信がどこでも高速に使える環境であれば、音楽ファイルはわざわざ端末に保存しなくても、通信を使い、ダウンロードと同時に音楽を聴くことができます。iPhoneで音楽を聴くのは、私は以前にも書いたmSpotというクラウドサービスを利用しています。容量が5GBと大きく、端末側の専用アプリもあり使い勝手も抜群なのですが、残念なのは日本語が文字化けしてしまう点。そのため、邦楽はZumo Driveを利用するようにしています。通信が使えない場合でも、キャッシュを残す設定が可能なので、聴きたい曲はオフラインでも楽しめる点がポイントですね。


■写真
写真を保存するサービスはたくさんありますが、扱いやすさや信頼性、アップデートによる進化などの点で、私はPicasaを利用しています。これも以前書いたのですが、iPhoneiPadアプリのBest Albumを使うことで、写真の閲覧と送信、管理が簡単に行なえます。写真だけでなく動画も扱え、位置情報による地図表示も可能です。このおかげで、私のiPhoneのカメラロールは空っぽです。
また、Picasaをパソコン側で扱いやすくするために、Gladinet Cloud Spaceを利用しています。デジカメで撮り保存したSDカード内の写真を、ドラッグドロップでPicasaへ保存できるため楽チンです。Picasaでのアルバムがフォルダとして管理できる点も扱いやすいです。


■テキスト
iPhoneiPadではAwesome Noteを使っています。
・デザインがいい
・検索可能
タグ機能、5つ星機能
・ノート単位での同期設定
・通知やリピート、バッジ表示など、本格的な機能のToDo
・いろんなパターンの一覧表示が可能
EvernoteGoogleドキュメントと同期やイン、エクスポートが可能
・写真や位置情報が扱える
私はPCやiPadで併用するためとバックアップ目的にEvernoteと同期させています。同期がちょっと遅いのが難点ですが、バックグラウンドでも同期できるので、作業が終わったあとに同期ボタンをタップしておけば、iPhoneサスペンドしても自動で同期作業が行われるため問題なしです。Evernoteのアプリでテキストを扱うのもいいですが、Awesome Noteのスターや一覧の表示方法、ToDo機能などをこんな感じでうまく使えば、保存したデータを扱いやすくできるので再チェックしやすいです。
また、共有目的でテキストを扱いたい場合は、自動同期のCatch Notesが便利です。テキストだけでなく、画像や音声、位置情報も扱え、検索やタグ機能まであり無料です。ブログやメール、ドキュメントの下書きなどに利用すると、iPhoneiPadAndroid、PCのどれからでも編集が行えます。


■PDF
保存はDropboxがメインです。PDFはファイル容量が大きく、その都度ダウンロードして見るには厳しいので、読み返しが必要なものは、Dropboxのお気に入りに入れておくか、GoodReaderへ渡しています。GoodReaderへ保存すると、リンクのアドレスを作成することができます。予定表やToDoのメモ欄、Awesome Noteなどにそのリンクのアドレスをコピーしておけば、タップするだけでGoodReaderのアプリが立ち上がり、そのPDFファイルが見られるようになります。この機能のおかげで、PDFが扱えないアプリからでもサクっと閲覧できるので便利です。
iPadの手書きアプリのUPADやNoteShelfで書いたものや、JotNotでスキャンしたものなどもここへ保存しています。容量制限のある無料版を使っているため、電子書籍などのPDFはSugarSyncへ保存し使い分けています。


■ウェブクリップ
Read It Laterへとりあえず保存し、永久保存したいものはEvernoteへ保存しています。iPhoneiPadではブラウザは、タブの一覧表示が優秀なSleipnirを使っているのですが、ウェブクリップはブックマークレット機能を使って保存させています。パソコンではFirefoxを使っているので、アドオンを利用してウェブクリップさせています。ちなみにSleipnirはパソコン版も出ていますが、RC版を利用すると、iPhoneiPadとのブックマークがシンクロできて超便利です。
ウェブクリップする際、広告を省きたい場合は、InstapaperやReadabilityを使ってテキストと画像のシンプルな体裁に変換させてから保存すると便利です。これもブックマークレットを使うことで利用することができます。


■運動
ランニングはNike+GPSを、自転車やウォーキング、登山などはRunKeeperを、筋トレや身体測定はGym GoalのiPhoneアプリを使っています。NikeとRunKeeperはiPhoneアプリからクラウドへ同期する機能があるため、データを蓄積することができます。Gym Goalは専用のサーバへバックアップする機能があります。
ランニングはNikeでなくRunKeeperでもいいのですが、Nikeの利点は、
・日本語化されていて、音声ガイドも日本語である
・目標、仲間、記録などにチャレンジするモードがある
・マップを見ながらルート作成ができ共有も可能
GPSでなくiPhoneの内蔵センサーを万歩計として利用した計測もできるため、ジムでのトレッドミルでも利用できる
・過去の最高記録の閲覧がiPhoneアプリ側で可能
TwitterFacebookとの連携(声援機能もあり)
などといった特徴があるため、ランニングはNikeがベスト。RunKeeperは、
・ランニング、ウォーキング、サイクリングなど計測するカテゴリが豊富
・ウェブ上でカテゴリごとにデータを集計できる
・標高差のグラフが見やすい(グラフと地図が連携もしている)
など。一時はruntasticも使っていましたが、ウェブでの広告が多いのでRunKeeperに戻しました。


■各種バックアップファイル
ASUS Web Strageを使っています。これは、以前EeePCネットブックを買ったため、無料で20GBの容量をもらえたので使っています。保存容量の少ない無料版も出ています。指定した複数のフォルダを自動で同期する機能と、保存したいファイルをクラウドへ転送する機能があり、iPhoneアプリも出ています。もしASUSを使っていなかったとしたら、SugarSyncを使っていたかと思います。こちらも、ASUSと同様の使い方ができますね。iPhone側から使うことはほとんどないのですが、PCのファイルのバックアップ目的で利用しています。


■ToDo、予定
iPhoneiPadのToDoは2Doを使っています。Toodledoのクラウドと同期が可能です。しかし、Toodledoは見づらく扱いづらく日本語化もされていないので、ウェブから使うことはありません。逆に2Doは多機能なのに扱いやすく、インターフェイスも秀逸です。そのため、ToodledoはiPadとの共有とバックアップ目的で利用しています。
予定アプリはGoogleカレンダーと同期できることが基本ですが、アプリ側で同期するCCalやPocket Informantのようなタイプは手間なので、iPhone標準のカレンダーをGoogleカレンダーと同期させるようにし、iPhoneのカレンダーを読み込むことで同期作業が不要のWeek Calenderを使っています。近々、操作性が優秀でとても見やすい予定表アプリが新登場するかもしれません。開発中のものを試させてもらっているのですが、使い勝手が抜群で、神アプリ間違いなしです。


ライフログ
仕事や遊びでの行動記録には、QuickLogというiPhoneアプリを使っています。作業開始時にスタートボタンを押し、何の作業かを選択。作業が終了すればストップをタップ。そうすると、この記録がGoogleカレンダーに保存されます。メモ欄もあるので詳細を文字入力しておけば、Googleカレンダーの予定のメモ欄にそのテキストも保存されます。
仕事で日報を書くとき今日の作業を振り返ることができるし、ジョギングやジムなどの記録を取っておけば、Googleカレンダーで頑張り度を確認できます。ストップウォッチ感覚で使えば、作業や行動時間の正確な記録も分単位で残せます。Googleカレンダーは今後の予定を書くのが基本ですが、作業や行動を記録することで詳細な日記としても使えますよね。その使い方をするのに、このQuickLogは欠かせません。
QuickLog(App Store)
QuickLog Lite(App Store)


■メール
当然Gmailを使っていますが、プロバイダやフリーメールなど他のメールも、Gmailへ集まるようにしています。スパムのフィルタが優秀なのと、容量が大きいのがいいですよね。複数のトレイを作成しておけば、iPhoneメーラーでも扱えるので、Gmailのフィルタ機能を使ったりしてメールを振り分けて保存しています。iPhoneアプリから自分宛てにメール送信するときは、自動でそれぞれのトレイへ振り分けられるように、メルアドを変えています。
aaa@gmail.comというアドレスなら、メモはaaa+memo@gmail.com、ウェブクリップならaaa+web@gmail.com、録音の添付ならaaa+rec@gmail.comみたいな感じで。このアドレスは新規登録しなくても、すでに使っているGmailアドレスに+○○○を付け足すだけで使えます。そして「め」を変換すると、これらのアドレス候補が出るように辞書登録しておけば入力は簡単です。


・・・クラウドサービスは便利ですよね。さらに今回iCloudが発表され、iPhoneではクラウドサービスを使うことが基本となってきました。クラウドを使うためには、いつでもどこでも快適に通信が使え、格安に制限無く使えることが重要となりますが、通信の速度制限とか言っているソフトバンクは、iPhoneを売る資格がないかもしれませんね。通信の制限をかけるなら、 新規契約者の加入を絞ればいいだけで、高速通信を無制限に利用するための権利にお金を払っているユーザーに対して、勝手に制限をかけるなんて悪徳商法もいいところです。また、キャリアの壁を取り払い、通信の自由を確保するためにSIMフリー化がなされたのに、それを無視し無効にし、お客のためよりも自社の利益を優先する企業は、消費者に白い目で見られ淘汰されていくべきです。そのためには電力会社同様に、限定された数社に独占させないような仕組みづくりから始めないといけないかもしれませんね。