私の読書法

■本をチェック
雑誌や書籍、ネットやクチコミなどで知った本は、図書館日和(App Store)で検索。Amazonで評価を見たり、図書館の蔵書を見たり、ウェブで注文したりします。図書館日和のアプリのツイートから、本の情報を得ることも可能です。


■読書とスキャン
手に入れた本は早速読書。気になった点や残したい内容は、メモをせず線を引かず付箋も貼らず、JotNot(App Store)で撮影しスキャンします。必要なページを撮影しながら、読書のペースを落とすことなく読み進めるようにします。
自炊が流行っていますが、本を裁断して丸ごとスキャンする必要があるほど、充実した本なんて滅多にないですよね。教科書のような本か、資料的価値のあるもの、読み返すごとに深みが増す古典などは丸ごとスキャンの価値があるかもしれませんが、質より量といった感じで日々大量に出版される本で、保存すべき内容なんて、1冊あたり数ページ程度。それならわざわざ裁断してスキャンするよりも、必要なページだけ撮影したほうが手っ取り早いです。OCRの利用はできませんが、スキャンした画像にキーワードやコメント、タグを残しておけば、検索は可能です。
買った本をいきなり電子化して読めば携帯は楽ですが、長時間での読みやすさやは、まだまだ紙のほうが上ですね。


Evernoteへ転送
本のタイトルを入力し、「読書ノート」という名のノートへJotNoteからEvernoteへ転送。タグ付けもここで可能です。PDFでなく画像で保存します。


■コメントの入力
自分の意見や疑問、考えなどのコメントを、スキャンした画像のノートへ入力。iPhoneからでもできますが、長文でもラクラク入力ができるパソコンから作業した方が、ストレスがなく思考の妨げになりません。


EvernoteAwesome Noteを同期
iPhoneiPadEvernoteを使えばいいのですが、私は機能が豊富で見た目がいいAwesome Note(App Store)を利用します。同期は遅いですが、バックグラウンドにして他のアプリを使ったり、iPhoneサスペンドしても同期は続けてくれるので問題なしです。


■ソート
Awesome Noteはノートの本文に5つ星を付けることができます。そして星の数での並び替えができます。また、ToDo機能も備わっています。本文の一覧の並び順を、星の数の優先度の降順にすると、最上位にToDo、次に星の数順、そして更新日順に並びます。
また、一覧の表示方法も選べて、タイトルのみ、本文付きの詳細表示、日付が入る日記表示、サムネイル表示などに、ノート単位で切り替えられます。これらの機能を使うことにより、読書ノートの読み返しをタスク化することができます。
私の場合は、Awesome Noteの最初の画面のチェックの付箋アイコンをタップするとToDo表示に、ノートのアイコンのAllをタップすると詳細表示に、ライフログやトレーニング日誌などは日記表示に、語句ノート(調べた語句を意味と一緒に保存している)は一覧表示にしています。


■読み返し
スキャン画像とコメントがあるノートのページに、チェックボックスを付けて完全にタスク化することもできますが、私の場合は5つ星を付け、1度読み返したら星を4つに。次に読み返したりコメントを追記したりしたら星を3つに。次は2つに、最後は無しにと、読み返すたびに星を減らすようにしています。2回程度読み返せば十分なものなら、その時点で星を0にします。また、何度でも読み返すべきものは5つ星のままにしておきます。
こうすることで、過去に読んだ本を読み捨てることなく、リピートすることで頭の片隅に残すことができます。もちろん印象に残らなければ忘れてしまいますが、この過程を読書の一環にすれば、「そういえばこの件、過去に読んだ本に書いてあったな」と思い出しやすくなりますし、ドキュメントを作っている最中に、参考資料として引用したりできます。


読書をしても、インパクトが大きいものなら嫌でも頭に残りますが、自分にとって重要のものでもインパクトが薄いと、読んだ次の日にはうろ覚え状態になりがちです。本代や読書時間などを消費したのに、忘れてしまってはもったいない。だからと言って、そう簡単にも覚えられない。本棚に並べておいても、読み返すことなんてほとんどないし、せっせと自炊しても、デジタル化しただけで死蔵させている状態という場合が多いような気がします。そんなときは、重要なポイントを簡単に短時間で読み返すことができるこの方法が便利かなと思い、実践している最中です。
寝る前に、iPhoneで読書ノートのスターのページを開き、「ああ、そうそう。この考え方はいいよね」「この人の体験談、すごかったよなー」「村上春樹氏の牡蠣フライ理論、試そうかな。タスク化しておこう」など、いろいろ考えながらスーっと眠りに入れます。
ちなみに、Awesome NoteでノートのページをToDo化すると、「完了したタスクを削除」という一括処理を行うことで、スキャンしたページも消えてしまうので、チェックボックスにチェックをせず、ToDo機能を外すようにしてください。万が一消してしまった場合は、Evernoteからインポートすればokです。