今月の走行距離と感想

■走行距離
今月のランニングは過去最高の走行距離となり、名古屋からスタートすれば東京へ着いてしまう距離となりました。距離は400km、走行時間の合計は約34時間。

ラソンランナーの野口みずき選手の名言に「走った距離は裏切らない」という言葉がありますが、まさにその通りで、走るほどに体は楽になりタイムは上がり、各距離での自己ベストの更新もできました。
5km 19:18、15km 1:03:53、21.1km 1:33:40
まだ初心者なので、記録の更新が簡単なレベルなのですが、割と無理なくタイムが出せたのは、日々の走り込みの成果かと思うとうれしいです。
■アプリ
そしてランニングのモチベーションが上がったのは記録更新だけでなく、iPhoneアプリのRunmeter GPSのおかげもあります。このアプリを使いトレーニングメニューを作成して選択したり、ペースタイムなどをアナウンスしてもらいながら走ることができました。走行の記録はグラフで確認できるので、自分の弱点や成長も把握しやすいです。ペース走、インターバル走、ビルドアップ走の各グラフはこんな感じで表示されます。



過去の記録を公式記録に指定すれば、その記録のグラフと今回の走行のグラフを重ね合わせることができるので、違いがわかりやすいです。

最初の頃は、同じ速度で走るペース走なのに、後半になるとじわじわタイムが落ちてしまったり、指定の距離ごとにペースを上げるビルドアップ走では、速度が上がらずペース走のようになってしまったりと、なかなかうまく走れなかったのですが、ようやく予定ペース通りに走れるようになりました。
■シューズ
さらに後半にはシューズを新調。今までは底の厚い一般的なジョギングシューズだったのですが、スピードタイプのアシックス EXCALIBUR SV2の白がショップに在庫していたので、それを買って走ってみたところ、5kmのタイムトライアルで自己ベストを出すことができました。底が薄くて硬いので、走力を無駄なく路面に伝えられるのと、かかと部分が低く平坦なので、意識することなく足裏着地ができました。かかとの底が厚いシューズは、地面にまっすぐに立ったとしても厳密には足裏は前傾していますが、フラットに近い底だとすねと足裏はほぼ直角。その状態で膝を前に倒すと、すねと足裏の角度がシューズのかかとの厚みによって変わりますよね。フラットな底のシューズだと角度が狭くなるので、足首が元に戻ろうとする力が自然と発生し、足首の無理のない返りで楽に前へ進めるような感じです。わずかの違いですが、実際に走ってみるとその差はわかるもんですね。
また、インソールの土踏まずの部分が異様に膨らんでいないため、長時間の走行でも疲れにくいです。一般的なシューズは土踏まずが盛り上がって足裏全体に体重がかかりますが、本来裸足で走る場合は名前のごとく土踏まずは地面から浮き上がるべき部分。ここが膨らんでいては不自然で、扁平足と同じ負担になりますよね。そして靴底の裏のかかとの外側というのはよく減る部分ですが、これは土踏まずの部分は重量がかかりにくいのにインソールが膨らんでいて、逆に重量がかかる外側の部分は走るほどにクッションがへたるため、靴が外側へ傾く状態になり、かかとの外側が減るのではないかと思っています。ぴったり靴底が足裏にフィットするシューズほど、足の変形や故障を促している気がするのですがどうなんでしょうね。
また、今まで使っていたシューズの片足の重量は、アディダスが270g、ナイキが290gだったのですが、このアシックスは230gと軽量。ナイキとは60gの差です。わずか60gと言えども、仮に1万歩走れば計600kgもの重量差となり足の負担となります。マラソンのように足を振り動かす回数が多い競技ほど、その差は広がりますよね。それもあって、このシューズを履いてからはどの距離を走るのもとても楽になり、今まで苦しかったペースでも簡単に走れるようになりました。
■書籍
そしてマラソンに関する書籍も何冊か読んでみました。初心者向けの本が多く、中、上級者向けの内容は、おまけ程度に書いてあるものがほとんどなのですが、役に立った本は以前にも書いたこの本と、
非常識マラソンメソッド ヘビースモーカーの元キャバ嬢がたった9ヵ月で3時間13分! (SB新書)
運動生理学の見地から走りを分析したこの本、
賢く走るフルマラソン―マラソンは「知恵」のスポーツ
そして、瀬古選手の本です。
瀬古利彦 マラソンの真髄―世界をつかんだ男の“走りの哲学”
瀬古選手の本は当然レベルが高いのですが、練習に取り組む姿勢と、ジョグを軽視しない点はとても参考になりました。これを読んだおかげで、日頃行っているランニングが貴重かつ重要に思えるようになり、大切に走れるようになりました。今まではストレス発散と健康維持のために走っていたので、何も考えずのんびり走ることが多かったのですが、今は非常にゆっくり走るLSDでも、走り方やフォームを点検したり、自分の体と対話をして筋肉の状態や体調を確認したり、疲れを軽減させる走法や思考法を考えたりなど、少しでも走りにプラスになるような意識を持ちながら走るようになりました。そしてランニングは長丁場なので、ポッドキャストを聴いて情報や知識を得たり、音楽を聴いてストレスを発散したりすることも欠かさないようにし、自宅でダラダラ過ごして貴重な時間を消費させるよりも、時間を充実させるように努めています。
■変化
ランニングや筋トレなどのおかげで、体調が良くなったと同時に、体にかなり変化が現れました。まず体脂肪が減ったこと。GymGoalに身体測定の記録をつけていて、体脂肪計とメジャーを使って測定しているのですが、体脂肪がじわじわと減っています。

この体脂肪が減ったおかげで、体はこんな感じでかなり引き締まってきました。そして血管が太くなり浮き出てきました。走るときは長い時間かなり心拍数が上がった状態であるため、血液がドンドン流れます。ランニングの頻度が多くなれば通り道の血管も太く強くなり、毛細血管の血の流れもスムーズになります。そのおかげか、肩こりも以前ほど痛くならないようになったし、立ちくらみが激しかったのですがそれも治りました。そして血液の老廃物の処理が活性化したのか、疲れが早く取れるようにもなりました。例えばある程度の距離を走って足がガクガクになると、当然次の日の朝にはさらにガクガクになったのですが、なんとそのガクガクが治っているのですね。筋肉痛の治りも早くなったし、足の付根の筋や膝が少し痛んでしまっても、次の日には走れるような状態です。
■目標
私は現在45歳なのですが、40代のうちにサブフォーランナーになることを目標にしました。年を取れば取るほど体力は減退し、月日を追うごとに目標が離れそうな気がするので、できれば2〜3年以内には達成したいと思っています。まだレースに出たこともないし、フルマラソンのタイムを計測したこともないのですが、多分今は3時間半を切れないレベルかと思います。目標を掲げたものの、自分の性格からすると見事に挫折しそうな気がするのですが、とりあえずこの目標があれば、健康維持や食事管理も自然とできるようになるし、やり甲斐を感じて前向きな姿勢で居続けることができるので、達成できなくてもプラスの効果は大きいですよね。
というわけで、そのランニングの成果をたまにこのブログで晒しつつ、コツコツ地道に頑張りたいと思います。